2012年01月20日更新

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Most impressive albums of 2011 December - July

VINTAGE TROUBLE / The Bomb Shelter Sessions

こういうバンドが出て来ちゃったら、白人が歌ってるこの手は音楽は聴けなくなっちゃうなぁ、ってのはあるよ。Otis ReddingやWilson Pickettがロックバンド従えて歌ってる感じ。こういうバンドが売れたりしたら、凄く面白い世の中だと思う。気になるバンドの登場でした。

ADELE / Live At Royal Albert Hall

CD&DVD、特にDVDは必見!何度も泣けるほど心に響きました。音楽は古典的な面と現代的な面の融合が見事。歌詞もすごく響く、恋愛を経験した事のある人なら誰もが共感できると思う。1400万枚とか売れて当たり前。等身大のトークも楽しい。やっぱりこの人は20〜30年に一人のシンガー。

THE ROLLING STONES / Some Girls

Exile On Main St.に続く、Remaster & Bonus Discの企画。この時期のStonesって案外盲点で再発見した部分もたくさんありました。時代背景を思い浮かべて聴くと、より楽しめます。同時にSome Girls TourのLive DVDも出たので、合わせて観ると70年代終わり頃のStonesがどこに居たのかはっきり分かります。

R.E.M. / Part Lies, Part Heart, Part Truth, Part Garbage, 1982-2011

残念だったけど解散してしまったR.E.M.の、置き土産的なベスト盤。キャリアを時系列に振り返っていて、最後には、新たに録音されたLast Songsも3曲入ってます。タイトル通り、R.E.M.というグループは実直で誠実で、正にこういうバンドでしたね。Thank You R.E.M.。

MARCHFOURTH MARCHING BAND / Magnificent Beast

Portland, ORの大所帯マーチングバンドの新作。今作では歌ものも増えたりして、かなり面白いことになってる。YouTubeとかでLive映像とかもチェックして欲しいけど、かなりはっちゃけてて、実験的で、超楽しい。でも本格的なマーチングバンドです。

TOM WAITS / Bad As Me

新しいフェーズに突入したかのような素晴らしい新作でした。ここ20年くらいトレードマークのようになってたVoice Beatは無くなり、より歌のリズムで世界観をぶつけて来てる感じ。歌詞もアレンジも増々冴え渡ってた。

WILCO / The Whole Love

メンバーもしっかり安定して、リリースされるアルバムは、毎回さりげなくどんどんもの凄い事になってます。しかもこのバンド、ライブで楽曲を完璧に再現する上に、さらにそれ以上をパフォーマンスします、ミストーンは一切ありません。ほんと、Wilco恐るべし。

BJORK / Biophilia

Bjorkはいつも凄いんだけど、今回は音楽と最新のテクノロジー、メディアなどを同次元に融合したトータル作品でした。アルバムの最初の印象は「Popだな」と思った、その後はBjorkの強力な個性にやられっぱなしでした。iPhoneのアプリも体験すると、さらにこの作品の意図が伝わって来ます。

JANE'S ADDICTION / The Great Escape Artist

2011年リリースの中で、実はDark Horseだったのがこのアルバムでした。ペリー・ファレルは、ただブッ飛んでるだけの人じゃなくて、実は凄く誠実に音楽を愛してる人なんだと伝わって来ました。でなきゃM6みたいな曲は出来ないと思う。素晴らしい。

TINARIWEN / Tassili

またしても、凄い時代になったと感じた一枚。アフリカのマリの砂漠のブルースバンド。今までもエスニック風とか、〜〜風ってあるけど、最近はリアル・エスニックな音楽が世界中に届くようになった。このグループはヨーロッパなどで大きな支持を集めています。本物の時代、面白い!

GLEN CAMBELL / Ghost On The Canvas

日本ではほとんど知られてないけど、50年のキャリアと総売上4500万枚の超大御所。御歳75歳にして最新、アルツハイマーを発症したため、最終アルバムとして制作されました。全ての音と言葉が、感謝の気持ちと愛で出来ています。俺も最後にはこのアルバムのような気持ちでありたいと、しみじみ感じた一枚。

RY COODER / Pull Up Some Dust And Sit Down

またしても渋い傑作が届きました。ただ歌詞は、昔話をしているようでいて、実は現代アメリカ社会を風刺しているので、そこが今までと大きく違う所です。その為か、音も少し尖って前衛的なアプローチもあり、かっこいい。

FLEET FOXES / Helplessness Blues

2011年上半期のリリースだったけど、時々引っ張り出しては聴いてるうちに、すごく気に入って来ました。60年代風のアプローチなんだけど、とても現代的に響きます。こういう音楽がしっかり支持される時代ってのも面白い。案外これは今の時代の音かも。